先日、弊社の営業スタッフが除幕式で使用する布の点検をしておりました。
その布には光沢があって手触りが良くて、サテン生地で出来ていました。
除幕式といえば銅像や記念碑などの完成を記念して行う儀式です。
単にお祝いするだけではなく、創設者の方や工事に携わった方々の偉業をたたえるという目的もあります。
くす玉開きや鏡開き、テープカット式などのように、セレモニーにおいて失敗が許されない瞬間です。
くす弾やテープリボンはそのセレモニーが無くなると撤去しますが除幕対象はオープンをしてからずっと残り続けるものです。
皆様へ対して初披露する記念すべき瞬間なので、その緊張感もより高まります。
だからこそリハーサルを何度も行って、おかしいと思うところは本番前にやり直します。
弊社も、何度もその記念すべき瞬間に立ちあってきました。
現場スタッフが撮影してきた幾つかの写真とともに、本日は除幕式についてあまり知られていない3つの事についてお話していきます。
1.除幕布はアンベール幕とも呼ばれる
それまで隠れていたものが姿を現して登場することを「ベールを脱ぐ」と表現することがあります。結婚式場においても、新婦は頭部にベールをつけて両肩まで覆い隠しています。
素顔を隠すための布が「ベール」で「アン」は否定の意味合いです。
つまり、布をとってオープンにすることを前提としているのでアンベール幕と呼ぶわけです。
2.忠犬ハチ公はハチ公像の除幕式に参加していた
これはちょっと面白いトリビアかもしれません。
渋谷駅前の広場には忠犬ハチ公の銅像があり、この銅像をお披露目する除幕式の場に渋谷駅長に連れられて、ハチ公本人が参加していたというのです。
1934年の4月の出来事でした。
自分の銅像が除幕される瞬間を目撃するのは、人間でもなかなか出来ない貴重な経験です。それが犬なら、もっと貴重でしょう。
3.ユニークなものが除幕対象になることもある
一般的に除幕対象となるのは、レリーフや芸術家が作った彫刻やモニュメントなどの創作物、公園の時計や記念植樹をした木、社名板などが挙げられるでしょう。
ですが、まだまだ除幕対象になるものは色々です。自販機、下水道マンホール、ATM、ペットボトルの空容器回収ボックス(大分県日田市)などなど・・・大変ユニークなものが除幕対象になることもあります。
もうお分かりいただけましたね?
「除幕対象にしていけないものはない」んです。
「見えてはいけない」のは、オープンまで
よく私たちは机やステージの足元を目隠しします。
これは見栄えが不格好で、見えてしまうとあまり宜しくないバックヤードが見えてしまうからなのですが、除幕式はその逆で目隠しをとることを前提としています。
もちろんオープンの瞬間までは見えてはいけませんが、それ以降はずっと布がかかることがなく、逆に皆が知っているものに変わっていきます。
であれば、私は記事を書いていて除幕式って「その序幕対象になったものが、社会的に生まれる瞬間に立ち会っているようなもの」ではないかなと思いました。
私たちはこれからも除幕式をはじめとした多くのセレモニーの現場を支えていきますので、もしご相談事がありましたらいつでもお声掛けください。
本日も読んで下さり、ありがとうございました!