共栄美装広報部です。
この場を借りて、生産性を高めるために大切にしている基準をお話させていただきます。
手法についてももちろん触れますが、今回はどちらかというと考え方を中心にお話します。
WEBサイトを運営している・していないに関わらず僕はいつもこんな風に考えています。
PCやスマホをはじめとしたデバイス機器は、いかに工数を少なくしつつ最大限の生産効果を得られるのか?
マンパワーには限界があるからこそ、人は文明の利器を使います。
これをいかに上手に使いこなせるかどうかが、この先会社が生きのこっていけるかどうかを掴む鍵となってくることは言うまでもありません。
ところが頭ごなしに「上手く使え」と言われても、どうすれば良いのか分からないことが殆どでしょう。
そこでまず、もっとも身近な例であるPCのキーボードのお話からさせていただきます。
なにかのイニシャルではないかと考えながら使う
キーボードでCtrlを押しながらCを押すと、それが「コピー」であることは有名です。
この時、イニシャルはCですので関連付けて覚えている人は多いです。
まだ他にもあります。例えば・・・
- Pは印刷(プリントアウト)
- Oはそのアプリでファイルを開く(Open)
- Sは保存(Save)
- Fは見つけ出す(Find)→つまり検索
- Bで太字(Bold)、Iで斜体(Italic)、Uで下線(Underline)
もちろん、僕もすべてを把握して使いこなしているわけではありません。
でも「やりたいこと」に対して「こうしたら使えるんじゃないか?」と思いながらキーを組み合わせて使ってみたらピッタリと当てはまることも多いのです。
自分の意思で必要なものを決定する
我々は知らずしらずのうちに、じつは不要なものをたくさん掴まされています。
WindowsのPCも同じです。
「なんか最初からあるから」と疑問にも思わず使っている方も大勢いますが、ここで判断力が付くとPCをこれまで以上に楽に使いこなせるようになります。
つまり、それだけで他の人に差をつけることができます。
例えばWidows10のPCをお使いの方は設定画面からバックグラウンドアプリ一覧を開いてみてください。
かなりのボリュームのアプリが裏で稼働していることがわかります。
中には、見たことが無いものや、知ってるけど全く使わないものが入っているはずです。
例えばMicrosoft製の「マップ」アプリは、ブラウザからGoogleMAPを使うので、不要です。
「ボイスレコーダー」も、必要な時しか使いません。
これらは使いたい人のためにあるのであって、いらない人にとっては不要です。従って、バックグラウンドで稼働させたりスタンバイさせる必要がありません。
今回はバックグラウンドで動いているアプリを例に出しましたが、この他にも
- デスクトップ画面
- スタートメニュー
等から、不要だと思うものは停止させて、視界からも見えなくしたほうが良いでしょう。
情報の人が受ける情報の8割は視覚によるものと言われていますが、ここに「コマーシャルを目的としたもの」や「不要なもの」があるなら、それを取り払っていきましょう。
目から入る情報を本当に必要なものだけに絞ると、したい事までの到達距離が短くなります。
部屋や、机の上を片付けると探しものが見つかりやすい事に似ています。
「たいていの人」にならない
もしも、あなたがテレビを見ていて、ある小説が原作となった映画を見たとします。
その映画をより詳しく知りたいと思ったときに、小説が欲しくなって本屋さんに行ったとします。
その本屋さんには、その作品の小説とマンガがどちらも売られていました。
この時、こんな風に思ったことはありませんか?
「小説のほうが詳しく知れるのだろうけど、マンガのほうが読みやすいだろうな」
この文章を書いている自分自身、暴露してしまいますがついついマンガに手が伸びてしまいます。
その理由はこうです。
- 字だけの本はしんどい
- サクッと分かればそれでいい
- 絵があったほうが読みやすい
- 読むのにかかるストレス・時間が少ない
・・・いや、別に悪いことではありません。
一瞬でさくっと分かったほうがラクなんです。それがちょうど良いということも往々にしてあります。
ところで、たいていの人が取り込む情報は視覚的なイメージ(印象)によるものです。
そして、映画にせよマンガにせよ「わかりやすいもの」で出来ています。
この「わかりやすいもの」は「枠内におさまるように余分な情報を削いで、わかりやすく加工されたもの」と言い換えることもできます。
つまるところ、作品とは「お客様のためのもの」なんです。
WEBサイトも同じで、お客様のためにあります。
お見せするのは、わかりやすい部分だけで良いんです。
お客様は画像編集にどんなソフトを使っているか、どんなプログラミング言語やフレームワークを使っているか、コーディング規約はどうか、どんなサーバーでどんなプランを使っているかを知りたい訳ではありません。
そんな情報はハッキリ言ってどうでも良いのです。
ただし作る側にとっては「どうでも良い」ものではありません。
WEBサイトで表現したいことを実現するための大切な手法だからです。あくまでオープンにするかどうかというお話です。
僕たちのお仕事は「たいていの人」が見向きもしない、やらないような事で出来ています。
知らない人からしたらどうでも良いようなことに真剣に向き合い、小難しい文字ばかりの参考書を読んで、今ある知識をもとに噛んで咀嚼しながら見える化したのがここのWEBサイトです。
使わなかった知識や技術も多くありますが、これから活きてくるものも沢山出てくるでしょう。
お客様の目線に立って情報を発信することと
お客様気分のままあぐらをかいて自分を高めないこと
は、全然違います。
「普通そこまでやんないだろ」と言われるようなことにこそ、必要なものは隠れています。
むしろ、誰もやらない事だからこそ価値がある。
そうして身につけた力は、同僚や、お客様、取引先、社会と共に支えあいながら、イベント、もの創りを通して未来へ発展する事に繋がります。
生産性を高めるヒントは本当は至る所に隠れているのに「たいていの人」はそれを見つけられないでいる現状があります。
だからこそ「たいていの人にならない」ことを大切にしています。
まとめ
物事を考える礎として「なにかのイニシャルではないかと考えながら使う」ことは、もともと持っている知識同士を関連づけて新しいことを生み出すことに繋がるし「自分の意思で必要なものを決定する」ことで、何かに振り回されたり知らずしらずのうちに首をしめてくるような見えない力に時間や貴重なリソースを奪われることがなくなります。
そして消費者ではなく生産者としてこれからも皆様の力になるためにも「たいていの人にならない」。
これが僕が生産性を高める上で大切にしている事です。
長くなりましたが最後まで読んで下さってありがとうございました!