これは会社でも、スポーツでも人と人が集まる場所ではありがちな問題でしょう。モチベーション管理はどの組織でも重要な課題ですよね。
もしも、これまでとは異なる態度をとってきたり顔つきが変わってきたら「大丈夫かな」と心配になってしまいますよね。
実際に会社にこんな人が現れて態度が変わって頃には、黄信号どころかデッドラインを超えていましたというケースも珍しくありません。
下がってしまったモチベーションをあげようとしてアレコレと手を尽くしても逆効果・・・気がついたらもう居なくなってました・・・なんて事にならないために、本日は仲間たちの「やる気スイッチが見つからない時にすべきこと」についてご紹介したいと思います。
今からたとえ話をしますね
人のやる気スイッチは様々です。
例えば、ここにある会社があったとしましょう。取扱商品は野球用具で、Aさんは野球が趣味で、売っている商品が好きで入社しました。
この時、彼の背中を突き動かしたやる気スイッチは、間違いなく野球です。
ところがある日、上司と口論になりAさんの態度は変わっていきます。
そして社長と面談して退職する事になり、職場にいた方々を驚かせてしまいました。
「なんで?うちの商品のことが好きで入ってきたんじゃないの?」
こんな事になったら誰もがそう思うことでしょう。
なぜなのか?考えられる原因は・・・
こうなってしまった頃には、もうAさんのやる気スイッチは何度も何度も押され続けていて入社当初のようにやる気が出なくなってしまっているのかもしれません。薬を何度も飲んでいるうちに、いつしか耐性が出来てしまうように。
もしくは業務内容がハードすぎたり、上司の接し方や職場の人たちのコミュニケーションのとり方にどうしても気に入らない事があって、そちらに意識が行ってしまっているのかもしれませんね。
或いは、恋愛や結婚などで環境が変わってしまい、今の賃金では満足に生活できなくなってしまったのかもしれません。こうなると最優先事項は家族や恋人に変わってしまい、好きだったお仕事は生き甲斐ではなく生活手段になってしまっている事でしょう。もしも勤務先の会社が業績が傾いてしまっている斜陽産業なのだとしたら、どれだけ好きな業務内容でもどこかで線引をしなければなりません。
つらつらと書いてしまいましたが、人が組織を去る理由は様々ですし、考え方も環境も良くも悪くも変わるものです。
対策は・・・?
新しいやる気スイッチが出たのだとしたら、古いやる気スイッチを押されても効果は薄いでしょう。ですが、この場合はまだどう接すればいいのか明白だから、ある意味救われます。
問題なのは「Aさんがなぜやる気を失ってるのかを言わないこと」なのです。
たいてい人が本音で腹を割って話すのは、信用できる相手だけです。目の前にいるのが信用できない相手だったとして「本音で話せ」と言われても、最もらしい言葉を並べて、その場をやり過ごそうとするものです。何故なら、勇気を出して本音を出したところで論破されたり自分の評価をイタズラに下げられるような未来が安易に想像できてしまうからです。
沈黙はこうやって生まれます。
なんとかすべきなのは隠れた「やる気を無くすスイッチ」のほう
やる気スイッチは、押せばその人のモチベーションを復活させるような特効薬に思える事でしょう。ですがそんな都合の良いものって実はあんまり見つかりません。
人をポジティブにさせるスイッチが見つからない時は、逆に「やる気を無くすスイッチを押しちゃってるんじゃないか?」と考えてみてください。
もしかしたらAさんは・・・
叱責されたり吊し上げにあったり、責任を押し付けられたり手柄を取り上げられたり、すぐに言った言わないの言い争いになったり、指示系統をすっ飛ばして声をかけてしまったり、全然興味ない話を延々聞かされて大事な予定が潰されてしまったり。
こういう扱いを受けて、ストレスが限界を迎えてしまったのかもしれません。
また、意外と気づかれにくいのですが上記のような扱いをAさんと同じフロアに居る同僚が受けた場合も、ダメージが入ります。
Aさんが優しい人であればあるほど、そのダメージもきっと大きくなる事でしょう。
誰かを変えるなら、自分が変わる覚悟を。
さて、ではその「やる気を無くすスイッチ」は一体誰が持っているんでしょうか?これはAさんが持っているわけではありません。
持っているのはAさんの周囲の人たちです。
彼らは指でスイッチを押してるのではなく、足で踏んでるから気が付かないんです。
その彼らの周囲の人たちの中にはもしかしたらこの文字に今目を通してくださっている「あなた」も入っているかもしれません。
よく「自分は変えられるけど他人は変えられない」という言い回しがありますが、自分が変わったことで周囲が変わることはあります。
Aさんのような人を目の当たりにして・・・
初心を思い出し、関わる人を大切にする。
乱暴な言葉遣いや、バカにしたり、責任を一方的に押し付けることをやめる・・・などなど、色々思いつくこと、ありますよね。
ここで良い変化を起こせるかどうかは、私共がメインテーマとしている「共存共栄」をしていけるかどうかにも関わってきますので、今一度自戒の意味も込めて襟を正す目的も兼ねて本日のお話をさせていただきました。
本日も読んでくださり、ありがとうございます!