皆さんこんにちは。AIの登場のせいで「この世から◯◯職はなくなるんじゃないか」という声をよく耳にするようになりました。そうなる前も以前から「機械が人間の仕事を奪うんじゃないか」と言われていましたし、もっと昔だと郵便制度が整備された事で飛脚の仕事が無くなりました。
文明とともになくなる仕事がある
こんな風に文明の発展とともに人間のお仕事は次々に無くなっていく訳ですが、完全にゼロになるのはまだ随分先の未来のお話じゃないかなと私は考えています。取り分けイベントはまだまだ無くなりません。そう考えている理由は主に2つあります。
1.パターン化出来る業務とそうでない業務があるから
どんなお仕事もそうですが、お仕事にはパターン化できるものとそうでないものがあります。
まずはパターン化できるものからお話しますね。例えば1杯のラーメンを作り上げるためには、決められた時間で、決められた温度で、決められた数の具材を煮込んで、調味料を配合して、麺を茹でて、盛り付けて、レシピに従って作業を進めていけばある程度のレベルの調理が出来てしまいます。
次にパターン化できないものとしましては・・・。
そのラーメンの味を見て、どのお店から素材を仕入れるのか?提携先を変更した場合は、利回りはどうか?お店のコンセプトから外れてはしまわないか?お客様は増えるのか?減るのか?作業内容を変更した時にスタッフ達はすんなり飲み込んでくれるか?変更したあと、これを大々的に発表するか?
そもそも店の位置は好アクセスか?見せ方やキャッチフレーズはきちんと顧客の心を掴むものか?
こういったマーケティングやマネジメントの観点が絡んだ上で意思決定をするような業務、まだまだ人間にしか解決できない業務です。後述しますが、イベントもまた人間にしか出来ない事なのです。
AIも、性質上はあくまで統計データから物事の傾向を見つつ答えを弾き出すもので、現場の生の感覚と経験をもとに意思決定することまではまだまだ出来ません。
2.「◯◯×イベント」と考えてみるとニーズが無限に出てくるから
イベントって本当にたくさんの種類がありますよね。
「イベントがある」ってお話があったとしたら「何のイベント?」って会話によくなります。上記の◯◯にはそのテーマが入る訳ですが、この組み合わせの数ははっきり言って無限にあります。
組み合わせの数は無限大
これから夏場ならプールのイベントがあれば花火のイベントがあります。少し経てば学校で行う学園祭、ハロウィンパーティー、クリスマス、バレンタイン商戦、お花のイベント・・・季節以外の括りだと、スポーツやグルメ、ブランド、地域の特産品を広めるためのイベントといった具合にまだまだ様々な角度からイベントと組み合わせが出来ます。こんな風に、異質なもの同士の掛け算で無限大にイベントは日々生み出されています。
イベントには形がない
これといった決まった形がないこともまた、イベントの良さです。形がないからこそ自由な発想でお客様に感動をお届け出来ます。そして形がないからこそイメージがつきやすくする為に様々なパッケージプランもご用意しました。お客様の要望を汲み取って、思いを形にするお仕事って再現性が低いんです。だからパターン化が難しく、まだまだ人間の仕事が残っているんです。
イベントは、やっぱり人と人が集まる場
一時期、コロナ禍でオンラインのイベントが増えました。ビデオ通話やチャットを使って人と会うことがないなら、時間や交通費をかけなくても開催はできます。ただ、良いことばかりではありません。オンラインゆえの一種の「もどかしさ」「物足りなさ」もありました。いくら目の前に相手が映ってリアルタイムで話せるといっても、直接乾杯出来るわけでもなければ同じお皿の料理を食べる訳でもないのです。
現在では人と人が集まる場の必要性が見直されつつあります。これからまたイベントは進化し続けます。形は変わるかもしれませんが、そもそも形がないのだからフレキシブルに対応もしていけるので、可能性がまだまだ残されている業界だと私は考えています。