USP(ユニーク・セールス・プロポジション)という言葉を聞いたことがありますか?
知っている人は「他社にない独自の強みやウリの事でしょう」とお考えの方が多いと思います。独自の強みである事には違いはありませんが、単に誇示するだけでなくどんな利益を相手にもたらすことができるのかを提示し、約束できてこそ、USPの真価が発揮されるといっていいでしょう。
USPは、お客様にとって「これがあるからその企業を選ぶ大切な要素」になります。
共栄美装のUSPとは
弊社の場合ですと、TOPページにて下記の5つをUSPとして大々的に打ち出してWEBサイトをスタートさせました。
- 全国対応
- 50年の実績
- ワンストップ
- WEBサイト
- 簡単システム
これらは、たしかに弊社の強みだなと思います。
USPにフック商材が加わると
そして特に最近、ステージの案件が特に増えてきました。手前味噌ながら、イベントの大目玉をがっしり支える頼もしいプロフェッショナル集団に成長出来てきているんだなと実感しています。
これは、最初からあったものではなくイベント事業に本格着手をはじめてからココ数年で、改めて身についてきたものです。
どんなサービスなのか?が明白になると「どんな利益を相手にもたらすことができるのかを提示」がよりハッキリとできるようになります。逆にフック商材がないと、なんだかボヤッとしたどこの会社でも言ってそうな言葉の数々が並んでいるだけだっただろうなと思いました。
これが見せられる状態になって、改めてそのサービスが全国中に届けられて、50年の実績をもとにキッチリ施工できることを伝えられて、様々な付随サービスをワンストップで提供できて、WEBサイトを使って全国発信できて、手続きも簡単なシステムでご利用いただける・・・という、最初に打ち出していたUSPが生きてきたんです。
そうなる前はこう考えてました
「自分たちの独自の強みってなんだろう?」
何度も社内で意見を交わしながら真剣に考えて、ようやく5つのUSPに着地しました。でも、ぶっちゃけてしまうと強みとしては弱いな、と思っていたんです。なぜって、どこの会社でも書いてそうな当たり前のことを改めて書いてるだけだし当たり前ってことはつまり「供給過多」。独自性とはむしろ真逆なのです。
無きゃ無いでその事実を認めることがいちばん大切
意見を交わしていて行き詰まったとき
「実際問題◯◯しかないよ・・・」ってネガティブな意見が出たら
「いや、いま分かってないだけで何かしら魅力があるはずだ!」
といった具合の声がよく上がると思います。
これは性善説によるもので、最後まで可能性を信じるというとても前向きなものである反面「何かしらって、何?」「それでお客様を納得させられるの?」って言われると弱いです。
幸いイベント事業に着手した時、私たちには成長の取っ掛かりが沢山ありました。レンタル商材のメンテナンス体制やステージの設計、荷重計算をした上での商品開発などを進めました。つまり「こうしよう!」という明確な目標があり、あとはマーケットに向けてアプローチをし続けました。結果、今、施工実績ページを開けば沢山の現場写真が掲載されています。
これらは最初からあったわけではありません。1つ1つ、営業スタッフや施工スタッフ、関わって下さったすべての方々がいて一緒に汗を流してきたからこそ撮影できた大切なものです。だからこそ分かるんですよ、なかった頃の悔しさが。
性善説は努力を曇らせるデメリットがある
頑張ろうとするといろんな人たちが優しい声をかけてくれます。先程の性善説による声もその1つ。でも、それでヨシヨシされて「そうかな・・・可能性、あるかな」みたいな感じにその日の会議を終えて、寝れば忘れてしまって、思考を停止して・・・そんな風に悔しさにだけはフタをしてはいけません。
と。
長々と自分語りならぬ自社語りをしてしまいましたが、別にひけらかしたい訳でも努力話を聞いてほしい訳でもなんでもないんです。決して自分たちが偉いと言いたいわけもないです。まだまだ成長期の企業。これからです。
ところで、この記事は「求人情報」というカテゴリに入れてる記事です。
ということは伝えたいことは1つだけ。
この記事は求職者の皆様へのメッセージです。
自分ごとのように捕らえて読んでいただけたでしょうか。
今履歴書や職務経歴書を書いていたり、どこかの企業に属してはいるけど自分の市場価値を上手く伝えられず困っている方はたくさんいると思います。
私たちのイベント事業部は、こんな風にして自分たちの市場価値を高めてきました。これから皆様は、どんな会社で面接を受けて、どんな風に自己PRをしていきますか?
もし就活が上手くいかずに、分かってもらえない、拾ってもらえないのであれば、高い実力と交渉力をもって雇いたいと思ってもらいましょう。
畑がちがう話のように感じられるかもしれません。
「会社の情報発信の話でしょ?それはいきなり話が飛躍してるんじゃないの?」
こういった声が聞こえてきそうです。
確かに課題は異なります、ですが本質的には企業がマーケットに対して自社の価値をアプローチすることも、求職者が企業に対して自らの価値をアプローチすることも同じなんです。
なぜならどちらも価値に対して対価が発生する訳ですから。
この文字に目を通しているあなたが求職者で、この記事を自分のことのように当てはめて考えることのできる方であればあるほど、成長の取っ掛かりが沢山あると私は思います。
まとめ
本日は弊社がどんな風に独自の強みを磨いていったのかを踏まえつつ、求職者の皆様へ向けてメッセージをお送りさせていただきました。纏めると・・・
- 組織としての強みは、フック商材が加わることで真価を発揮する
- USPが無い(弱い)と感じたら、その事を認めて自らの価値を高める
- 課題が異なる話でも、共通箇所を見つけて本質が「価値のトレード」であることを見出して自分事として捉えると成長の取っ掛かりが生まれる。
読んでくださった方がエントリーしてくれることを夢見つつ、本日はここで筆を置かせていただきます。
では最後までご精読いただき、ありがとうございます!