先日、会社にいたらかなりの確立で遭遇する自分でやったほうが早い病について、自分でやったほうが早い病って治るのか?という記事にて、お話をさせていただきました。
記事の中で、上司が部下あるいは同僚を巻き込んで困難を乗り越えていくという前提で以下のお話をさせていただきました。
- リーダーシップを持つ
- 汗を流さない人の言葉は人のやる気に水をさす雑音
- 状況に応じて真剣度を少しずつ上げていく
そしてこの病との自分の向き合い方を記事の最後にて紹介させていただきましたが、それだけではまだ情報共有レベルだなと思いましたので、今回この記事を書こうとした次第です。
特に1つ目の「リーダーシップを持つ」という部分において、何をどのように行動すればその人はリーダーになるのか具体的な内容がなかったので、本日はもう少し掘り下げてみたいと思います。
リーダーシップを身につける為の4つの方法
価値を出す
例えば会議の場があるとします。その会議が報告会で終わってしまったり、資料に目を通して内容を理解しました程度ではその人は価値を出したとは言えないでしょう。
逆に間違っていたとしても、発言者として何か意見を出せば、通るかどうかは別としてその人は価値を皆へ提供しています。
その会議の参加者として鎮座するだけではなく、場の設営を積極的に行う事や議題を持ち寄ることも価値を出すという事に繋がります。何故なら会議の場において「大切なことは限られた時間内で、有効な決定事項を作る事」だから。1つ1つのプロジェクトは小さなことでも、進めば生産性が上がるからこそ会議があるんです。
ポジションをとる
上記の価値を出すという事で、その人はその意見について立案社というポジション(立場)が取れます。もっというと主導権を握ることに繋がります。
「その案についてどのように実現しようと考えていますか?」
「それを実現する為に僕に(私に)できる事はありますか?」
立案した意見が生産性が高まるものだとわかったら、こんなふうに協力者が現れます。指示を仰がれたら、その人はいよいよリーダーシップ(先頭を走る、目標を掲げる、決める、伝える)を発揮する出番です!
先頭にいて、その景色を見なきゃ正しく人は巻き込めませんし、目標を掲げて、どれくらいのリソースをどんなふうに注ぐのか決めて、伝えなきゃ正確に人は動いてくれません。
”自分の仕事のリーダーは自分”という意識を持つ
リーダーとは、会社で組織図を広げて一番上の立場にいる人ではありません。
係長のことでもありません。(そう呼ぶ企業もありますが)
何かを責任のあることを預かっているのであれば、その人がリーダーなのです。
会社にいれば上司がいれば部下もあり、部署が変わればやることもぜんぜん変わってきます。その中で大切なことは、適切に関係者を巻き込んでいかに成果を上げられるのかを考えることです。つまり全員がリーダーシップを持つべきなのです。
こういうお話をすると「船頭多くして船山に登る(指図する人が多過ぎるとかえって統率がとれず意に反した方向に物事が進んで行くこと)事態になっちゃうじゃないか」という人が出てきますが、それは違います。
会社を船に例えるなら、行き先を決める社長は船長。そしてオールを漕ぐ船員が社員です。船員がオールを漕ぐという責務を放棄して周囲に対して指示出しをしていては、船は進みません。
そういう人はオールを漕ぐ人として、そのポジションからリーダーシップを発揮するべきなのです。ですが、もしも物が壊れたり、その立ち位置でしか見えない岩を発見したり、溺れた人を見つけた場合は無視せずに上長に報告する必要があります。これが適切に関係者を巻き込むということです。
逆に船長はオールを漕いでいてはいけません。社長が現場に出てはいけないとよく言われるように、彼はマネジメントをするポジションだからです。つまりプレイヤー業務とマネジメント業務の割合は、立場によって変わってきます。この割合が不適切な状態が「船頭多くして船山に登る」ということですね。
ホワイトボードの前に立つ
「アウトプットは最大のインプット」
「人に教えることは学ぶことの3倍難しい」
いろんな言葉がありますが、会議の場を設定して、リーダーシップをとることは自分の学びの深さを試される場でもあります。皆にわかるように適切に情報伝達する為には、まずその場の全体像を把握しなければいけません。ここに立てば「誰が汗を流さない奴なのか」がハッキリわかります。
普通にやっていれば、価値を出さない人(意見を出さない人)が、意外なほど多いことに気づくはずです。意見を出しているようでいても、論点がズレていたりどこか斜に構えている人も出てきます。
ホワイトボードの前に立つことに慣れていないと・・・或いは準備が不十分だと進行もグダグダになったりする事もあるでしょう。論点も不明確だと話があちこちに飛んでしまい、書いて字のごとく「雑」な「談」義になってしまいます。
それでも。
それでも参加者しているだけの人よりも、遥かにその人は企業に貢献していると言えます。白い目を向けられるかもしれませんし、間違いが起こるかもしれません。それで心無い言葉をぶつけられる事もあるかもしれません。こういった事は先頭を走っていないとわかりません。にも関わらず不満があればそれをぶつけてくる人は、知ったふうな口ぶりで自分が動きもしないのに文句を言ってくるものです。
見返してやりましょう。
一番大切なことは素養ではありません。初手から成功することよりも、むしろ失敗して同じ轍を踏まないように真剣に反省して、強いリーダーとしてレベルアップしていく事です。
それがお仕事をしていく上で本当に汗を流すということだと私は思います。