こんにちは。共栄美装広報部です。
本日は音響機材の中でもメインになります、司会等で使用するマイクの大まかな種類の使い分けのポイントをご紹介します。
大まかな種類というのが有線マイクとワイヤレスマイク。
テレビやライブなどで音楽を見る機会が多い方もあまり意識したことは無いかと思います。
ですが実は2種存在するのには大きな意味がありますので、本日はまずメリットとデメリットからご紹介いたします!
1.有線マイク
このご時世、Bluetoothなどのワイヤレスがあるのに「なぜケーブルが必要なの?」と仰る方がいらっしゃいます。
ですが実は有線マイクと無線マイクにもそれぞれデメリットとデメリットがあります。
パソコンのインターネット接続で、有線のLANケーブルと無線のWifiをそれぞれ使い分ける状況を思い浮かべるとイメージがつきやすいかもしれません。
メリット
① 接続するだけですぐに使用することが出来る
ケーブルをマイクと音響卓に接続するだけで、すぐに使用することが出来ます。
ワイヤレスのように周波数を調整したり、電池を入れ替えたりといった細かい部分を気にせず使用できます。
② ケーブルが途切れない限り、安定して使用することが出来る。
ワイヤレスマイクは無線を飛ばして利用する性質上、遮へい物があると接続が遮られ、音が切れやすくなります。
これが有線マイクだと、物理的にケーブルに繋がっているのでケーブルさえ途切れなければ音を拾い続けることが出来ます。
また給電は接続先の機器から行えるため、個別に電池もセットしなくも良い事も利点です(これをバズパワーといいます)。
これにより、長時間の連続使用にも適しています。
③ 音が拾えないといった場合のトラブル対処が素早く出来る
音響にトラブルはつきものです。急に音が拾えなくなったりした場合
- マイク
- ケーブル
- 音響卓
のいずれかに原因があるため、トラブルの原因が追求しやすいです。また①でお話したように別のマイクをすぐに用意できるのもポイントです。
(ワイヤレスは接続機器が多いため、特定に時間がかかります。)
④ 安価で手配できる
ワイヤレスマイクは別途で受信機も必要となります。従って、有線マイクより値段が高くなってしまうケースがほとんどです。
デメリット
① ケーブルの長さ以上の行動が出来ない
急に遠くに移動したり、障害物の多い場所ではケーブルが邪魔になり、好きな場所に移動することが困難になります。
この問題を解消するには、まずリハーサル等で移動する範囲を確認し、必要な長さだけケーブルを伸ばす必要があります。
② 見栄えが悪い
話している人にケーブルがくっついていくため、ステージ上を横切ってしまい、ごちゃついた見た目になってしまいます。
マイクスタンド等で位置を固定し、事前に養生しておけば、ある程度すっきりとした見栄えで使用出来ます。
③ ケーブルをキレイにまとめる手間がいる
複数本、同時に使用している場合や急に使用する場合、その動きにあわせてケーブルが絡まらないようにする必要があります。
そのため、スタッフが舞台上を移動することになるので人の動きが無線よりも目立ってしまいます。
またデメリット②同様、あまりキレイには使用できません。
2. ワイヤレスマイク
上記説明を読んでいて「そんなことなら全部ワイヤレスでいいじゃん」とお考えになった方もいらっしゃる事と思います。
それでは、ワイヤレスマイクのメリットとデメリットを確認していきましょう!
メリット
① 自由に動き回ることが出来る
ケーブルが無いのでステージを縦横無尽に動き回ることができます。電波が届くエリアであれば使えるので、別エリアからのインタビューなど、縛りの少ない動きを取ることが可能です。
② ステージ上がスッキリする
ケーブルを這わさないので、ステージの床面がスッキリします。ヘッドセットやピンマイクを使用すれば演劇などの演出がある舞台にも違和感なく使用することができます。
③ 急な演出にも対応可能
上記と重複いたしますが、台本やリハーサルにない動きをする必要が突発的に出てきても、柔軟に対応できます。
急な登壇や、ステージを降りて客席などへの行き来も安全に行うことが出来ます。
デメリット
① 電池残量を気にしなければならない
最近のワイヤレスマイクはそこまで電池の消費は激しくないですが、電池を消耗する/しないの差はかなり大きいです。
マイクの種類によっては電池残量が手元で確認できますが、それでも連続使用は難しいです。
② 電波が混線してしまう等、トラブルが多い
電波で通信を行うため、電波が何らかの影響を受けたりした場合、使用ができなくなってしまうことがあります。
イベント会場では何かと電波が飛び交うことが多いので事前に確認しておくことが重要です。
③ 同時に使用できる本数が限られている
B滞ワイヤレスの場合、同時使用できる本数が限られてしまいます。前述したとおり、電波が飛び交うと混線して使用ができなくなってしまうので、弊社では目安として4本の同時使用を推奨しております。
3. 結局どっちがいいのか
ここまで各マイクのメリットとデメリットを簡単ではありますが上げさせていただきました。
結局どっちにすればいいのか…っということになりますが、これに関しては進行上の不都合がなければ有線マイク、有線マイクのデメリットが気になり、ある程度ワイヤレスのデメリットを対処できる場合はワイヤレスを使用するという形がおすすめになります。
また、有線マイクには多種多様な用途に特化したマイクも存在しますので、まだまだ一般的には有線が使われるケースも多いです。
音響機材はこういった機材選びが大事になります。もし少しでも難しいと感じた場合はぜひ弊社までご依頼ください!
事前のお打ち合わせ、機材の選定から当日のオペレートまで、プロの音響スタッフがご対応いたします。