ひと口にイベント会社といっても、そのジャンルは多岐にわたるのが「イベント会社」と呼ばれるものです。例えば、イベント準備期間と当日をサポートする裏方のお仕事と、イベント当日に働く現場のお仕事は同じイベント会社のお仕事でもまるで変わってきます。
また、どんなイベントを開催して世に放つのか考えたり計画する「企画」と、実際に物品手配をしたりプロジェクトを回していく「運営」もぜんぜん別物です。これらは車の両輪のようにどちらも回転していないと成り立たないものですが、それぞれ求められるものが変わってくるのです。
なので、イベント会社を探すのだとしたら「自分が得意だと思っているスキルや、これから習得したいこと、関心のあること、大切にしているポリシー」などを、求人票の内容から何が求められるのか?を当て込んでみて、自分には適していそうだ。将来できるようになりたい!と本気で思えるような事をしている企業が、その人に一番向いている企業でしょう。
本気とは?
過酷な表現になってしまうかもしれませんが、本気とはその人が自分の寿命を削ってでも成し遂げたい事です。実際は周囲に迷惑をかけないよう、タイムマネジメントをきっちり行って誰一人として倒れないように最善の限りを尽くすものですが、今できない事があるのだとしたら辛くても努力して成長してカバーしてやる!という気概がイベント業界では求められます。
そして同じ本気でも、誰かにやれと言われたから出す本気と、困難に乗り越えた先に達成できるものがあるから力を注ぐ本気だと、圧倒的に後者のほうが素早く実現できるようになります。何が言いたいのかと申しますと本気というものは装うことができません。見破られるし、例え採用試験の場をやり過ごしたとしても後から想像以上の苦労が待ってます。
だから自分の命を賭してでもやりたい!って思えるものを選ぶのが、お仕事を選ぶ時の王道です。
イベント会社の見分け方
- メインコンテンツ(商品・サービスなど)
→まずは何を自分が取り扱うことになるのかがわかります。お客様に勧めるにしかり、メンテナンスするにしかり、配属されてからよく触れるであろうことがメインコンテンツです。
例えば弊社のように会場備品の貸与や施工を中心としているサービスと、イベントをゼロからプランニングしていくサービスでは全然変わってきます。他にも様々なジャンルの企業がありますが、実際に書き出していると途方もない情報量になってしまうので、ここでは割愛させていただきます。 - 過去の実績/取引実績
→写真があればベスト。自分がやりたい現場写真があれば、志望動機にもなるでしょう。 - 交通アクセス
→職住近接という言葉がありますが、やはりお住まいの地域から通いやすい職場かどうかは会社選びをする上で重要でしょう。 - 雇用形態
→正社員か派遣・アルバイトかどうか。求人票に書いてある「求められるスキルや資格」はどのようなものか。 - 給与テーブル
→将来的に成長すると、どのくらいの給与が得られるのか?その為に自分は何を求められて、どう動くべきなのか?何歳までに何ができて、何が買えるようになっていたいのか?点ではなく線で捕らえることが大切です。 - 理念
→その企業が商品やサービスといったコンテンツをお客様に届けることで、何を実現したいのか?仲間たちに対して、お客様や世間に対してどんな存在でありたいのか?
また、それらが形骸化してしまってはいないか?は面接官の方と対面する面接である程度察し取れることがありますので、厳しくチェックしておきましょう。
最後に
華々しいキラキラしたイメージを持たれやすい反面、実際はドロドロとした地道なお仕事が多い業界でもあります。このギャップは、可能な限り未然に防ぐ必要があります。仮にギャップが大きかったとし埋められるような情熱を注げるのであれば良いのですが。注げないのであれば採用後のミスマッチになってしまいます。
何事もそうですが、まずは自分の足にあったお仕事を選ぶことが一番です。そして二番目に、合わないのであれば合わせる為の努力を怠らないことが必要です。
イベント会社は就職先がないからといって選ぶところではありませんし、逆に求人を出している企業からすると人を選べないからといって無理に雇用するべきものではありません。
そんな事をしてもお互い選び直し、学び直しというロスが発生してしまいます。人生の時間は誰しも有限なのに。
これはどんなお仕事にも言えることですが、好きこそ物の上手なれ。です。同時に、分業化が進んでいるわけでなければ、好きな事だけをさせてもらえる訳ではありません。
実際、この記事を書いている私はデザイナーの1人ですがデザインだけに一極集中できているわけではありません。それ以外にもプログラミングはするしライティングも広告運用もします。それらも自分とは親和性のあるスキルなのでなんとか頑張れている感じですが、デザインだけがしたいという人に同じ仕事はできないでしょう。
これは他の職種でも同じことが言えます。複合的に様々なことを出来るようにならざるをえないです。でも、出来ることが増えれば増えるほど、その人の市場価値は高まっていくはずです。私たちは、そういう方と共に成長し、繁栄していきたいと考えています。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!