採用の現場では、よく「キラキラしてるように見えるけど、現実の話をすると泥臭い仕事だよ」って言葉を耳にします。
弊社もそれは例外ではありません。
イベント業には特有の泥臭さが存在します。
ですが入社前の方の立場からだと、ひと口に泥臭いと言われてもピンと来ない方も多いでしょう。
そこで今回は、共栄美装のお仕事がどう泥臭いのかについて紹介しつつ、キラキラしたお仕事との違いについてお話したいと思います。
こういったお話をすることは本来憚られるのですが、キラキラした耳障りのイメージだけを伝えて採用後に「こんな仕事だと思ってなかった!」といったミスマッチを起こしてしまうことは避けなければいけないことの一つなので、できるだけイメージが付きやすいように記事をお送りしますね。
力仕事が多い
イベントの現場では限られた時間で重たいものを手運びしたり、様々な工具を駆使しながら機材の組み立てを行います。
もしもちゃんと設備が整っていれば
「目の前に台車があれば解決するのに・・・」
「パワーゲート※があればもっと効率的に積み込みができるに・・・」
※トラックの荷台用に取り付けるエレベーターのようなもの。
こういった事をよく思うはずです。
もちろん弊社は半世紀近くイベント業に携わってきた訳ですから設備投資は惜しまず行ってきましたが、都度都度求められる負荷に対して万全の体制で備えている訳ではありません。
だからよく少ない人数でいかに効率的に回すか?創意工夫をもって乗り越えるか?が悩みのタネになるのですが、とにかく耐える事や気合・根性で乗り切る事も同時に求められます。
イレギュラーが多い
何らかの原因でトラブルがあり、急遽対応しなければならない案件も沢山あります。
そうでなくとも、イベント会場はイレギュラーの連続です。
何故なのか?
それは、イベントというものがそもそもパターン化の難しい「形のない仕事だから」なのです。
もし自分が悪いわけじゃなくても、急に車を走らせたり
会場レイアウトを一斉に変更しなければいけなくなったり
ある日、決まっていたと思っていた案件が急に仕様変更になったりキャンセルになったり
「なんでもっと早く言わないんだ」
「もっとちゃんと段取りしてればこんな事には・・・」
こんな言葉がよく飛び交います。
せっかく頑張って準備をしてるのに、元の木阿弥みたいなことになる事は日常茶飯事です。
泥臭い仕事ってこう思われやすい!
さて、上記の「力仕事が多い」「イレギュラーが多い」を読んでいて、非合理的で費用対効果が悪く、理不尽なことが多々あるだろうなという事は十二分に伝わった事と思います。
では、ここで反対にキラキラした仕事についてお話したいと思います。
キラキラした仕事って、何?
勝ち組か負け組かでいうと勝ち組。
好きな事をしながらラクして高額を稼げる。
パソコンやスマホをカタカタポチポチしてるだけで冷暖房完備の部屋で悠々自適に自分のペースで働ける。
あらゆるプレッシャーが無く、皆から頼られたり、チヤホヤされながら自分のしたい事に対して夢中になれる。
世間一般で言う「キラキラしたお仕事」って、こういったイメージじゃないでしょうか?
そんな話を聞いていてキラキラした仕事に憧れる方もきっと大勢いらっしゃる事と存じます。
「そんな仕事あるわけない」とまで言うと言い過ぎかもしれません。
持って生まれた才能や親の七光り、強運で一生食べるのに困らない人たちだって居る訳ですから。
ですがキラキラしている人たちが辿ってきた足跡を鑑みると、実は目に見えていたのはほんの一部分だけで、決してそうなるまでの道程は容易なものではなかったこともわかってきます。
いつ成果が出るかもわからないものに時間もお金も投資してきた人もいます。
自分の人生そのものを全振りした人もいます。
この記事を書いている私自身もWEBデザイナーの一人だし、友人たちから「いいなぁ、そういうキラキラしてる仕事してみたいわ」って言われる事もよくあります。
ですが「ラクして稼げる仕事か?」って聞かれると、とんでもないです。
短時間で多くのタスクをこなす為にはブラインドタッチは言わずもがな、プログラミングの知識、環境構築の知識、Photoshopなどの画像編集スキル、作業のスピードや対応力、集中力が求められます。
そもそも、要望に対して「どのように」実装するのかが定まっておらず、これを自分で決めなければいけないことだってあります。
こうなってくると、むしろ泥臭い事の連続なのですが、自己研鑽を繰り返せば誰も追いつけないレベルまで自分を高めることもできるのが専門職の面白いところです。
でも何も知らない人にとっては自分にできないことを冷静な顔でこなしてるように見える訳ですから「キラキラしてる仕事」というやつなんです。
キラキラ輝くまでのレベルアップが私達の本当の課題ではないか
時々、私は20kgのウェイトを持ちます。
これが両手を使ってもけっこう重たいので、さすがテントの足元を養生できるだけあるなと思う訳ですが、現場の人は当たり前のように片手で手運びできます。
つまり合計40kgのウェイトを、呼吸をするように当たり前に運べてしまうわけです。
この違いはシンプルで、現場スタッフはこれが日常茶飯事になっているから、40kgくらいの負荷では疲れすらしないんです。
私は重たいので当たり前にできないし「できれば誰かにやってほしい事」です。
対して、現場スタッフにとって、これは「当たり前に出来ること」。
一説によると江戸時代では「働く」という言葉は「傍楽(はたらく):そばにいる人を楽にすること」と言われていましたが、本当にドロドロした誰もやりたくないような辛い役割を、いかに当たり前に涼しい顔で全うできるかどうかで、その人たちの価値は変わってくるんじゃないかと思います。
誰かができない事があれば私たちがやればいい。社内においても社外においても、お金って本来はその価値をトレードするためのツールでしかないんです。
もし仲間に迎え入れる方がいるとしたら、そうやって支え合いながら共存共栄の道を歩んでいける人を私たちは希望しています。
もしこの記事を読んでいて私たちのお仕事に興味がわいた方や、レベルアップがしたい!と思った方は下記ページも読んでみてくださいね。