求人情報 自分でやったほうが早い病って治るのか?

「あの人、自分だけで抱え込まずに誰かに任せたらいいのに」
会社で働いていたら、誰かに対してそんな風に思ったり、思われることが1度は必ずあるでしょう。

その人の中では「誰かに指示を出したりするくらいなら自分でやったほうが早い」こんな風に思い込んでしまっている人は大勢いるでしょう。だからこそ「自分でやったほうが早い病」なんて言葉もあるわけで・・・

本日は、会社に勤務していたら出てくるこの病と、向き合い方についてお話していきます。

実は私自身も例外なく自分でやったほうが早い病にかかっていましたし、誰かが罹っているところを見てどうすることも出来なかった経験がありますので、いつかこれにまつわる記事を書きたかったのです。

私自身、まだまだこの病に苦しんでいる身ですが本日の記事の最後に「この病との向き合い方」についてお話しますので、何かな?と予測しながら読み進めて貰えたら幸いです。

そのままじゃ治りません

いきなり辛辣な見出しですいません。

ですが自分でやったほうが早い病は、風邪のように自然治癒するものではありません。

業務量が減れば、一時的にラクになることはあるでしょう。でも沢山のお仕事が舞い込んできたら結局は元の木阿弥になってしまいます。

余裕ができたら、そんな時に備えて業務マニュアルの制作を進めるとか、同僚や部下たちを集めてお話をするか、いっそ環境そのものをガラッと変える必要があるでしょう。

なぜ任せられないのか?

よく言われるのが「性格上の問題」です。まじめで優しい人ほど他人を巻き込むことを申し訳なく感じるので「自分でやったほうが早い病」に陥りやすいと言われています。もちろんこれも要員の一つですが、原因はもっと沢山あります。ということで、簡単にまとめてみました!

性格上の問題

  • 人に業務を依頼するのが苦手
  • つい気を使ってしまう

スキル面の問題

  • 物事を筋道立てて話すことが苦手
  • 段取りが下手。先に伝達せず、後になってギリギリで業務を投げるかどうや悩んでしまっている。この場合、すでに説明するだけの余裕もない。
  • 的づくりや業務の細分化が出来ない

外部環境の問題

  • 部下や同僚が、自分の業務を任せられるほど育成できていない
  • 業務マニュアルの整備が出来ていない
  • こちらの想いを分かってくれていない

効率面の問題

  • 何度も繰り返しやる定型業務ではない
  • 1の工数でできる事なのに、説明に2以上の工数を費やしてしまう。つまり細分化による摩擦が目につく
  • 他者の理解度が浅く、勝手に動いてしまうとアクシデントに繋がるため、そのリスクヘッジとして任せない

角度の高い状態と低い状態がある

角度の高い状態

上記の問題がある程度クリアできていて、1~10を全部言わずともある程度把握している阿吽の呼吸ができる状態であれば「5~8だけやっといて!」といった具合にすぐに任せることが出来ます。

また、部下や同僚も「5~8をやっておけばいいですか?」と聞けば上司も「うん、お願い!」と答えやすいです。お互い、この答えやすい状況を作っていくことで病は緩和していきます。

角度の低い状態

逆に、部下の視点から上司が大変そうにはしているけど、何一つ把握していない時は角度の低いフォローしか出来ません。

バッタバタで、納期まであと5分もない状態で「何かお手伝いすることないですか」と聞かれても困るだけ。これが角度の低い状態です。部下に余裕が無くてパツパツだったり、やる気がなく、汲み取る気さえないなら尚、状況は悪化していますね。自分でやったほうが早い病、ステージ4です。

この病の”感染者”は個人ではなく組織

仮に組織を1人の人間だとすれば、病に苦しんでいる箇所が発火点なら、その周囲の環境は病の温床あるいはトリガーと言っていいんじゃないでしょうか。

苦しんでいる人が他者に何かを任せることが下手なだけではなく、任せるに値する力を持つ部下や同僚がいないことが本当の問題なんです。

この病気との折り合いの付け方

その1「リーダーシップを大切に」

私が好きなビジネス書「採用基準」の著者で、伊賀泰代さんという方が居ます。この方はリーダーに必要なスキルを4つに分類しました。

  1. 常に先頭を走る
  2. 目標を掲げる
  3. 決める
  4. 伝える

出来ているでしょうか?その真逆で、常に先頭をはしらず、目標設定が有耶無耶で、決定も後回し。寡黙で部下には何も伝えない・・・。

そんなリーダーでは、チームは何かあった時に拾ってくれません・・・というよりもチームビルディング出来てないんだから、動けません!

その2「真剣度を物差しにする」

任せられない要因を上記に羅列しましたが、それよりも私は「真剣度」が何よりの物差しになると考えています。場合によっては、真剣度は表層的なスキルや地頭の良さよりも大切な事です。

ところで、この手の話題になるとロクに話を聞きもせず「勇気を出して、抱えてることを託せば良いんだよ~」なんてことを言う人がいます。

・・・言葉の意味だけを取るとこれは正論ですよ?実際に、上司は部下に「やっていい失敗」をたくさん与えて、チャレンジさせるものです。その過程で、叱ることもあればホメる事もあるでしょう。そうやって一緒に成長していくのがチームビルディングのあるべき姿です。

あとは上司の頭が硬すぎるから、いつもと違う選択肢をとって経過観察をするのも大切なことです。

でも、誰が言うのかってすっごい大事です。

その人は信用に足る人物でしょうか?もしかして対岸の火事を見ているかのように温度差があって、言った2秒後にはその日食べる夕食の事でも考えていたりはしませんか?

こういう人の言葉は真に受けず、できれば距離をとりましょう、下手に手伝おうものならただ散らかされるだけで終わるので、願わくばずっと対岸の人で居てもらいたいものです。

身体にも頭にも汗を流さない人が近くにいると、全体の真剣度の水準が下がるからです。

病を快方に向かわせたいなら、この真剣度を何よりも大切にしなければなりません。真剣にやってるから自分自身の課題もチームの課題も乗り越えるべく、レベルアップしていくんです。

ところで、今日はずーーーーーーっと画像をいっさい使わずにテキストだけのブログ記事を書きました。私は時々、わざとこういった長ったるい文章を書きます。わかりやすくするなら画像を使うとか、キャッチーな言葉選びをするとか、方法はいくらでもあるのに。

なぜなら、そこでフィルターをかけているからです。このフィルターこそ、まさに私の折り合いの付け方なのです。

この記事を最後までちゃんと読んでくださった方へ

こんなに長いのに、最後まで読んでくれてありがとうございます!私はそんな人と一緒にお仕事がしたいと思います。ちゃんと読んだということは、きっと自分でやったほうが早い病に苦しんでいる方だと思います。今回のお話が、解決の緒になれば幸いです。

読み飛ばしちゃった方へ

残念ですが、そういう方に「なにかお手伝いしましょうか」と言われたら私は遠慮します。なぜなら自分でやったほうが早いからです。

理由は後述しますね。

たいていの人はラクがしたい。でも・・・!

たいていの人は少ない時間で多くの物事を把握しようとするもので、悪く言うと「ラクがしたい」んです。だからつい物事をイメージ(絵)で判断してしまうんですが、お仕事の場合はそういう訳にはいきません。

もし今、現場前の積み込みで忙しいのであれば図面や指示書を熟読して、積み込み明細の通りに物品をトラックに乗せなきゃいけません。ここでちゃんと確認を挟まずに「いけるやろ」で適当に手伝ったりしたら、お客様の大切な想いをカタチに(弊社のスローガンでもあります)出来ずに事故やクレームに繋がったりします。

ということで、自分でやったほうが早い病だなとおもったら、任せる勇気を出す出さないではなく、自分と相手の真剣度を見極めて、必要に応じて上げていく・・・という向き合い方をすると良いのではないでしょうか。

本日も読んでくださり、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

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WEBサイトを使ったプロモーション活動を主に担当するデザイナー。主に人事、人材育成に力を入れています。好物はレモンサワーとホルモン焼き。

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