皆様、お久しぶりです。先日、本当に微細な変更を行いました。どこを変更したのかと申しますと、画面が広いとき限定で追尾してくるナビゲーションバーの「ホーム」をロゴに差し替えました。
さて、この変更は言い方を悪くすれば「どうでもいい」と言われるような内容だと思います。高解像度のディスプレイを使うPCユーザーも勿論いらっしゃいますが、令和においてPCよりも最早スマホを使う人口のほうが増えました。あまりニーズのある機能ではないでしょう。
広報部1号も、これをやったから爆発的にお問い合わせがくる訳ではないことを十分に理解しています。では、なぜやるのか?これは、私が尊敬する人物J氏の一人が発したある言葉にあります。
この言葉は、近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエの名言だと言われています。J氏はアプリケーション開発者であり、細部まで誰も見向きもしないようなことでも敢えて開発を進めてオンリーワンの価値を提供するアプリケーションに成長させました。
そしてある日「神は細部(ディテール)に宿る」というミース氏の言葉を受け売りして発していました。
面白いことに、J氏はそのアプリケーションをフルスクラッチビルド(完全オリジナル開発のこと)しているのではなく、ある程度定まったオープンソースのソフトウェアを使って、その土壌でデザインを組んでいます。
でも、そこからの拘りは並大抵のものではないと自負していますし、1つひとつの技術を見たら大したものではないのですが、組み合わせると唯一無二のクオリティの仕上がりになるんだなということも実感としてあります。
やっていることの畑が違うとはいえ、オープンソースのソフトウェアを使って私もWEBサイトを開発しています。そして、こだわりをもってUX開発に勤めています。
最近、社内でも社外からも「見やすい」と仰っていただける機会が増えました。それは慣れなのかもしれませんし、機能やデザインによるものかもしれません。ただ、とにかくシンプルにそう言っていただけることが本当に嬉しいです。
もちろん拘りはしますが、私は根本的にWEBサイトはデザイナーよがりの芸術作品ではなく、基本的には見る人のためのものだという大前提で開発しています。なので、見た目も芸術的なものは極力使わず、皆様に慣れ親しんだオーソドックスなデザインで組んでいます。
一昔前と比べると、情報の流通度は格段に上がりました。そんな中で、余計な摩擦なく。かつ情熱を持って企業のブランドアイデンティティをユーザーへ届けることが今WEBデザイナーに本当に求められているのではないでしょうか。