11月中旬~12月にかけ、私たちは集中的にナビゲーション機能を向上させてきました。
- 2023年11月27日:スマホ表示時にナビゲーションバーのトグルスイッチを実装
- 2023年11月24日:スマホ環境に検索候補機能を実装
- 2023年11月20日:デスクトップ環境の検索ボックスにクイックリンク機能を実装
いずれも、デバイスによる格差を少なくするためにヘッダーナビゲーション機能の拡充を行いました。
そして今回、さらなる利便性向上のために「カートの中身を見る」ボタンに、ある仕掛けを施しました。
画面遷移なしでカートの中身をチェック可能に
これまでカートの中身を見るボタンを押したユーザーは、画面をまるごとカートの中身ページに移動する仕様でした。その後で商品詳細を見るためには履歴を戻るか「他の商品を見る」ボタンを押さなければ戻れません。
オーソドックスな動きではありますが、これはややストレスです(なぜストレスが掛かるのかについては後述します)。
ですが現在は、画面右上のショッピングカートのシルエットボタンを押せば下記のようにポップアップもしくはプルダウンで表示されます。
デスクトップ表示時
スマホ表示時
これからはカートの中身を確認する時はポップアップを開いて同じアイコンを押す、または✕ボタンを押すだけで開閉できるようになりました!
「すべて削除」ボタンを実装
数量更新の隣に「すべて削除」ボタンを実装しました。1つ1つ個別に削除するのではなく、一度にカート内を一掃可能になりました。
デスクトップ版のナビゲーションバーがパワーアップ
ナビゲーションボタンと検索ボックスに加えて、カートの中身ボタン、新規登録│ログインメニューも追従するようになりました。これに伴って、デスクトップ版のカートの中身ボタンと一部の文言もコンパクトにデザインを変更しています。
これまで、カートの中身ボタンはサイドバーのみでの提供でした。これからはスマホと遜色なくデスクトップでもヘッダーでの提供が可能になりました!
これらのメニューはどのデバイスでも重要ですが、かといってそこまで誇張して目立たせるものではありません。
特に新規会員登録とログインは弊社をご利用いただく上でのマスト条件ではなく、「あれば便利」程度の機能なので、この色合いに落ち着かせています。やはりあくまで主役はコンテンツなんです。
画面遷移すると、なぜストレスがかかるのか?
私は画面遷移によるストレスは2種類あると考えています。
1.全コンテンツの読み込みを行うことで負荷が発生する
WEBサイトは通常、ページ読み込みを行うとサーバーに対してリクエストが行われて[ヘッダー][サイドバー][フッター][メインコンテンツ]のすべてを読み込みます。
この負担を低減するために画像を軽量化したりキャッシュが利用されたり、他にも様々な技術が使われるわけですが、やはりサーバーにもデバイスにも負荷がかかって発生した時間ぶん、ユーザーは待たされてしまう訳です。
2.視覚的なリセットが入る
画面をまるまる移動したあと、先ほどまでの商品詳細ページを確認する場合はブラウザの「戻る」ボタンを押したりして、1つひとつ履歴を移動しなければ再び見ることが出来ません。
これまでは「ちょっと見たいだけなのに」上記1、2のストレスがかかってしまう状況でした。
今回のカートの中身ポップアップ機能実装により、お客様のストレスを軽減できればいいなと思います。
余談ですが、速読術では文字を1文字ずつ追う「尺取り虫の読書」とページ全体を俯瞰する「蝶の読書」があります。目の前のことしか見えない尺取り虫の視点からは物事を把握できる数に限りがあります
WEBサイトでも同様のことが起きています。これを解消するために今回のようなポップアップや、検索候補機能を実装していっています。速読術とは異なり、ユーザーに対して高度な読解力やトレーニングを求めたりはしません。
ボタンをいつものように押すだけ。
ユーザーの皆様が自然体で使えてこそ、はじめてUXには意味があるんです。
最後に
何を足して、何を足さないか。
これを選定できずに要望を100%吸い上げて反映させてばかりでは、やがてこのWEBサイトはボタンだらけのTVのリモコンのようになってしまうでしょう。
私たちが目指しているのはそれではありません。
ユーザーは何をストレスに感じているのか?
言語化できる事から出来ない事まで先回りして情報発信するからこそ弊社の経営理念の一つである
『「プロフェッショナル」としてお客様の想像する120パーセントを提供します。』
が実現できるのだと思います。
難しいことに感じるかもしれませんが、出来るようになったらこれが楽しいんです。