共栄美装広報部です。
昨日、展示会チームとブースデザインに関する話をしたので本日は成功するブースデザインの根底にある3要素について触れつつ、私たちが目指す共存共栄というゴールと、どのように向き合っていくのかをお話させていただきます。
ブースづくり≠アート作品づくり
展示会のブースづくりは所謂アート作品づくりではありません。
出展者の目的を理解し、合理的な戦略シナリオに基づいたデザイニングが必要となる、極めて専門性の高い分野でもあります。
もしもこれがアート作品なのであれば、責任は「芸術性」「審美性」といった部分に重きを置いているはずです。
アメリカの映画監督、スタンリー・キューブリックも「芸術家は作品の芸術性にだけ責任を持てばいい」という名言を遺しています。
これは映画『時計じかけのオレンジ』を見て若者が犯罪を起こす流れがあり、そのことについて責任を問われて述べた言葉です。
ですが、私たちが目指すブースは「企業の進化をデザインする」という事です。
来場者の皆様へ「目的を明確に伝える」見せ方をしています。
訴求力や集客効果の向上がメインの課題となってくる訳ですが、訴求するとは、求めていない人へ一方通行の発信をする事ではありません。
出展されるアイテムやサービスに対して、それを求めていらっしゃる方との橋渡しが出来るようにすることが大切です。
そのためには以下の「3つの要素」が矛盾する事無くマッチしていることが重要です。
ブースデザインが作られていく上での3つの根底要素
A.出展者の商品知識 | 商品・サービスに関する知識・考え方 (商品の訴求方法/競合商品との差別化/業界内での流れと関係性/出展者の会社内の事情。歴史/etc) |
B.装飾業者の専門領域 | どの展示会のブースにも共通する考え方 (目線の位置による考え方の違い/キャッチ文言の考え方/陳列と展示方法/POPの考え方/スタッフの立ち方、待ち方/etc) |
C.その展示会ごとの特徴 | 展示会ごとの特徴 (食品系/化粧品系/文具・雑貨系/機械・産業系/IT系/広告系/etc) |
この3要素が最大限に組み合わさって、それぞれの領域が網羅された時こそ、最も効果のあるブースが出来上がったと言えるでしょう。たとえばその展示会が文具と雑貨がメインの展示会だった場合は商品を引き立てる陳列とブランド感が重要になってきます。
三方良しの考えとも通じるところがある
近江商人の経営理念である三方良しは、自分の利益だけではなく、お客さまやその向こう側にある社会を視野に入れた商いの精神です。
それぞれ買い手よし、売り手よし、世間よしですが、出展者の商品知識、装飾業者の専門領域、その展示会ごとの特徴を見据えて空間を作っていくことにも通じるところがありますね。
資料に目を通したり、展示会チームとのやり取りをしている中で「黄金比率」のような成功の法則があるなと思いました。
そして、これを達成することは確かに私たちの経営理念である「共存共栄(ともに助け合って生存し、ともに栄えること)」も実現できそうです。
まだまだ、ブースづくりや展示会に関しては奥が深い専門分野ですが、どのように私たちがサービスを提供していくのか、できるだけ分かりやすいようにお届けしていきますので、これからの発信もぜひ楽しみにしていてください!